No.15 不動産と相続放棄

No.15 不動産と相続放棄

 相続放棄は、被相続人が亡くなってから3か月以内に申述しなければなりません。結構、急いで決断しなければならないと感じる方もいると思います。
 ところで、皆さんは相続放棄と聞くと、なんだか故人を否定するようで、あまり良いイメージを持たない方が多いのではないでしょうか。できればきちんと相続して、相続人としての責任を果たしたいと思うのが、人情だとも思います。そんな時は、専門家に相談してみてはいかがでしょうか?不動産は、本当に価値がないのかどうかを判断するのは難しいものです。もちろん、場合によっては放棄せざるを得ませんが、専門家なら物件を活かす方法を提案してくれるときもあります。私も何度かそのような相談をお受けしたことがあります。そのときのお客様は、相続する住宅を使う予定はなく、空き家にしてしまう責任や、解体費用が資産価値よりも高くなってしまう可能性を考え、相続放棄したほうがいいのではないかと迷っておられました。私は急いで査定をさせていただき、決して売れない物件ではないことをご説明しました。結果、お客様は、金額はともかく、相続物件を活かすことができて嬉しいとお喜びになりました。

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